福祉タクシーと介護タクシーの違いの1つ「必須の資格」

介護タクシードライバーになるには

福祉系のタクシーも一般的なタクシーと同様に「お客様」を乗せて走るので、自家用車などを公道で運転することができる普通自動車第一種免許を持っているだけでは不十分です。利用者を乗せ、報酬が発生する自動車の運転を行うには、普通自動車第二種免許が必要です。また、介護タクシーではドライバーが利用者を介助する必要があるため、介護の資格も必須となっています。
上記2つの資格について、具体的にはどのように取得できるのかを見ていきましょう。

普通自動車第二種免許を取得するには

一般的なタクシーでも必須とされる普通自動車第二種免許ですが、取得するためにはいくつかの条件があります。まずは普通自動車第一種免許を取得してから3年以上経過している必要があります。このことから、年齢も21歳以上に限定されます。ただし免許停止期間があった場合、その日数はカウントされないので注意が必要です。また視力や遠近感、立体感を測定する検査や、色彩識別能力、聴力の検査もクリアする必要があります。
普通自動車第一種免許を既に取得している場合、普通自動車第二種免許の取得にのみかかる時間は最短で40時限であり、普通自動車第一種免許と同じく学科と実技の試験に合格すれば完了となります。
もちろん教習所に通って取得を目指すこともできますが、合宿という方法もあります。費用の面から見ると、教習所の場合は25万円程度、合宿の場合は20万円程度と言われていますので、まとまった時間を確保できるのならば合宿型のほうが少しお得かもしれません。どちらの方法も選ばず、自力で勉強して試験に臨むという人もいるようですが、普通自動車第二種免許は普通自動車第一種免許に比べて難易度が格段に高くなっているので、スムーズに合格したいと考えるならば教習所か合宿を選んだほうが無難でしょう。

介護の資格はどのように取得するのか

利用者の介助を行う必要がある介護タクシードライバーは、専門知識を身につけている必要があるため、介護の資格が必須となっています。今まで介護に携わった経験がない人にとっては「介護の資格」と言うと少々ハードルが高いイメージかもしれませんが、未経験でも自分のライフスタイルに合わせて学習し取得を目指せる資格があるので心配はいりません。
介護の資格には様々なものがありますが、介護タクシードライバーに必要な基礎知識とテクニックを身につけるならば「介護職員初任者研修」が良いでしょう。年齢や経歴などの条件はなく、未経験からでも130時間の講習を受ければ取得することができます。通信教育や土日・夜間のスクールもありますので、普通自動車第二種免許取得との同時進行や、仕事を続けながら勉強することも可能です。難易度は高くなく、費用は6~15万円程度と言われています。
介護職員初任者研修は介護タクシードライバーになるためだけでなく、その他の一般的なタクシードライバーや、家庭で介護に携わる機会がある人にも有益な資格ですので、興味のある人は取得を目指してみてはいかがでしょうか。下記にて詳しく紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

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